パートタイマーから正社員への道

09.24.2020 · Posted in

子供が幼稚園に通っている時間帯に、スーパーのパートタイマーとして働き始めました。私の住んでいるところはとても田舎で、高齢化が進んでおります。駅の隣にあるスーパーでしたが、高齢者の方々は足が悪い方も多く、なかなかご自分で歩いて駅まで行き電車に乗ってそのスーパーまで買い物に来るのは難しい…といったお客様の為に、スーパー所有の車でお客様を無料送迎する仕事でした。

そちらのスーパーの方で2年間、9時から15時までの勤務で働かせて頂いていましたが、夫婦の事情で離婚することが決まり、一人娘を私が引取り実家に帰る事となったのが、転職をするきっかけです。パートタイマーのお給料だけでは、とても娘と二人暮らして行く事は考えられませんでしたので、なんとか正社員に転職しなくてはと考えました。

給与2.jpg

パートタイムの勤務時間を15時までから17時までに延ばして頂きました。職業安定所に通い、求人票を見る事を続けました。積極的に相談員さんとお話させて頂き、子供と二人になる自分の生活に合った職を提案して頂きました。相談員さんはとても親切に親身になってくださり、職業安定所自体は17時で閉まるのですが、1分でも間に合えばそこから話を聞いてあげるから、とおっしゃってくださり、とてもありがたかったです。

未経験可、と書いてある医療事務の求人を見つけ、応募しました。ここはとても人気で、すでに4人受けに行っているから難しいかもしれないけどという情報も、当時はありがたかったです。その職場に見事採用され、喜びのあまりまっさきに職業安定所で担当して下さった方の所へ電話し、一緒に喜んで頂きました。

職業安定所にママ用スペースがあり、子持ちで働く女性が相談しやすいようにしてあったのはとても嬉しく思いました。対応して下さる方も皆さんとても柔らかい雰囲気の方で、母子家庭の事情にも詳しく、頼もしく思いました。何度もおなじような質問や、求人票を何枚も印刷しては通う私に、面倒くさい顔や嫌な顔をひとつも見せず、励まして下さいました。焦らず、焦らず、とアドバイスもして下さいました。

パートと幼稚園のお迎えの後で時間ギリギリになってしまったときも、嫌な顔をするどころか、歓迎して下さるような雰囲気で迎えてくださり、当時離婚のバタバタで精神的にとても参っていましたが、安心して話をさせてもらう事が出来ました。今でもとても感謝しています。

中には職業安定所内で怒鳴ったり、相談員さんに対して横柄な態度をされる人もいると聞きますが、どうしてそんな事をするんだろうと悲しくなってきます。私達のように、職を求めて必死になっている人間の為に、相談員さんたちは日々頑張っておられるのが分かります。求人者の不安や苦悩に寄り添って考えて下さる相談者さんは、ストレスも多く、ご自分でも悩みを抱えていらっしゃるのではないかと、お門違いの心配をしたりもしました。

離婚をきっかけに転職しましたので、何もかもが変わりました。まずパートタイマーから正社員へ転職しましたので、有給休暇がある事がとても大きいです。スーパーのパートタイマーで働いていたころには、祝日が休みの職場でしたので、ゴールデンウィークやお正月など、祝日が多くなれば多くなるほど生活が苦しくなっていましたが、正社員で働けるようになると、祝日は文字通りお祝いのように喜ばしい日になりました。いつも児童クラブに預かって頂いていますが、休日はふたりでおもいっきり遊ぶことが出来ますから。

また、パートタイマーの時には国民年金、国民健康保険をかけていましたが、それがとても苦しく、病院に行く暇もないのに何でこんなに払わないといけないのか、と思っていました。正社員になって、その文の負担が自分でどうにかしなくてもいいという安心があります。また、とてもわずかですが昇給もありますから、安心です。退職金がない会社なので、また数年の内には転職をしなくては、と考えています。